比較と組み込み

Wordには、複数の文書の違いを探し出して、文書を見比べながら編集箇所や違いを確認できる機能があります。

2つの文書を比較し、相違点をマークし、例えば文書を修正したがどこを変更したのか分からなくなってしまった場合や、他人に送付した文書が修正されて戻ってきたがどこが変更されたのか分からないといった場合によく利用します。

Wordの文書比較機能は、比較したい項目を細かく選べるほか、比較結果をどこに出力するかも選べます。例として、比較結果を新規文書に出力する方法を紹介します。

「校閲」タブの「比較」グループにある「比較」をクリックします。
「比較」を選択します。
「元の文書」に修正前の文書を指定します。
「変更された文書」に修正後の文書を指定します。
オプションで、比較したい項目を細かく設定できます。比較結果をどこに表示するかも選べます。

重要「オプション」 で選択したオプションは、次回文書を比較するときの既定のオプションになります。
「OK」 をクリックします。
比較する文書のどちらかに変更履歴が含まれている場合は、メッセージボックスが表示されます。変更を反映して文書を比較する場合は、「はい」 をクリックします。
新しい文書が表示され、元の文書内の変更履歴は反映され、変更された文書に加えられた変更だけが変更履歴として表示されます。

注　

オプションで「変更の表示対象」を「新規文書」とした場合、元の文書は変更されません。

校閲のために文書を複数の校閲者にコピーして配布した場合、すべての校閲者による変更を1つの文書にまとめられる「組み込み」機能がWordにはあります。この機能によってすべての変更箇所を1度に確認できます。

「組み込み」も比較機能と同じく、変更箇所をどこに出力するかを選べます。例として、比較結果を元の文書に出力する方法を紹介します。

これで、すべての変更箇所を1つの文書に組み込むことができました。このあとは、変更箇所を1つ1つ確認しながら変更を反映したり却下したりできます。